キ「ニア デザイナーの舞台裏
 
   


デザイナーの舞台裏 -個人でアイデアを商品に導く挑戦 10年の軌跡を追うCRUZ製作秘話-

   


マーケティングを行いながらデザインしアイデアを形にしました
意匠登録をとり、知的財産権をキープしました
新聞、テレビ、雑誌に掲載ができ、プレステージ(市場価値)のベースを固める事ができました

さて、いよいよ売り込みです!
ようやく個人の力が世の中にどれだけ通用するのか試される時がきました

目指すは大手バンダイさん
調べても本社への連絡先は見つけられず、別の場所にあるお客様相談センターへ連絡する事にしました

「私○○という者でして企画した製品のご提案をetc、、」
「恐れ入りますがこちらの方ではそのような内容のお話は受け付けておらずetc、、」
本社の連絡先を教えてくれる気配のないまま会話が終了しそうになりました
さすが大手、連絡を繋ぐのも狭き門のようです

しかし東京での公開プレゼンテーションの際
あの「シンペイ」や「∞プチプチ」等で有名なバンダイの高橋晋平さん宛てで
DMを送らせて頂いていたのでした

「以前御社の高橋様の方にDMを送らせて頂きましてetc、、」
「それではこちらの連絡先になりますetc、、」
何かの繋がりとは強いものです

そして行ってきました株式会社バンダイ(2006年7月)
株式会社バンダイ

会社の周りにはキャラクター達がいます
キャラクター

入り口のセキュリティーを抜け、綺麗な空間で仕切られた部屋に迎えられ
高橋晋平さんとお話をする中でゲームに対する苦悩や厚い想いを語って頂けました

CRUZにおいては、バンダイの会社が大きい為、売れる実績が出なければ
すぐに販売をやめ商品を切り替えるとの事で、たとえ契約を行っても
販売を止めてしまったら私に申し訳ないとの事でした

又、ゲームの資質上、デザイン性が高く、メインターゲットのジュニア層から外れ
主要取引先であるトイザラスさん等には卸せないとの問題もありました

契約には至りませんでしたが、もう少し小さな会社かデザイン雑貨系の会社が良いのでは等
グループ会社を紹介頂き、業界の状況やアドバイスを教えて頂きけました

このような個人でも丁寧に時間とお話を頂けて感謝です
やはり夢を創る会社はすばらしい

そして記念写真
記念写真

打合せが終わりモチベーションが下がらないまま
近くに任天堂さんの東京支店がある事を知り、アポイントは全然とってませんが
飛び込み提案を行おうと向かいました

任天堂社前到着、、、しかし休業、、、
金曜でしたが休業とは、これは任天堂さんは止めておきなさいという合図ではと直感し
諦める事にしました

そのままバンダイさんのグループ会社でルービックキューブ等で有名な
メガハウスさんに向かおうと連絡
まずは作品及び資料を送って欲しいとの事で、訪問はしない事に

後日メガハウスさんに作品を送り検討して頂きましたが
やはりバンダイさんと同じ理由で取り扱いは難しいとの事
丁寧に業界の事情を教えて頂きました

やはり玩具業界ではCRUZの販売は難しい事を実感し
デザイン雑貨業界に的を絞る事となりました



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