
人間の身体は筋肉の収縮で関節の位置や角度を変え、骨格がテコとして使用される事で各部の動きが生まれます。
関節を動かす骨格筋は曲げるときに力が入る屈筋と、伸ばすときに力が入る伸筋に分けられます。
又、屈筋は屈筋同士、伸筋は伸筋同士が協調して作用されるという特性があります。
伸筋は姿勢をコントロールし、常時体を支える為に大きな力とスタミナがありながら力を入れる意識はされません。
つまり一般的に力を入れるという意識は屈筋に力を入れるという事になります。
この状態において伸ばそうとする動きでありながらも力を入れる程、曲げようとする屈筋が働き、
固定される力が入った効率の悪い動きとなり、体の筋肉群も協調されずに、部分的な力となります。
よって、力を入れるのでは無く、無駄な力を抜いて、屈筋と伸筋を使い分ける事が効率の良い筋肉の使い方となります。
この事により、年齢や筋力に影響されずに、全身の骨格と筋肉群を協調させる事で、大きな力とスピードを生み出す事ができます。
身空では、脱力と伸筋の操作を型を通して身につけ、呼吸や体重、重心移動といった技術を合わせる事で
武術の技として昇華させるように練習をしていきます。
伸筋の特性
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屈筋の特性 |
関節を伸ばす時に力が入る筋肉
伸筋は伸筋どうしが協調
伸筋は姿勢をコントロール
伸筋はスタミナに長けている |
関節を曲げる時に力が入る筋肉
屈筋は屈筋どうしが協調
屈筋は動作をコントロール
伸筋はスピードに長けている |

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